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岡田理江さん Rie OKADA

彼に影響を受けて、

自分が変わってしまったっていいじゃない。

恋したぶんだけ、自分の色が増えるんだから

FAnetの連載「岡田理江の恋力アップ相談室」で、たくさんの女性に勇気を与えている岡田理江さん。NHK「探検ロマン世界遺産」の取材で世界中を回るうちに、自分の中の価値観、恋の傾向にも変化が出てきたと言います。今年33歳。彼女が考えるこれからの生き方とは?

Photograph/Hidehiro TANAKA Hair & Make/Osamu ISHIKAWA Text/Shiho DOHI

ひそかな憧れでしかなかった芸能界。

そこでたくさんの人と出会い、価値観が変わっていった
 岐阜の田舎育ちという岡田理江さんは、「芸能界なんて夢のまた夢だった」だったと言いますが、ひとつの可能性を求めてオーディションに臨みます。それは当時、テレビ東京で高視聴率を稼いでいた『浅草橋ヤング洋品店』(1992年4月14日〜1995年9月24日放送)というバラエティ番組。

「本当はショーモデルになりたかったんです。でも、身長が足りなかったから諦めて…。テレビのモデル募集だったら、身長がそれほど求められなかったので、弟(岡田義徳・俳優)を引き連れて受けてみたんです。そしたら合格して! 短大に通っていた19歳のときでした」

 その後、女優として数々のドラマ・映画などで活躍し、同じくテレビ東京の『金子柱憲・高田純次ゴルフの王道』2代目アシスタントとして抜擢されます。サバサバとゴルフ好きのオジ様たちを相手にしている理江さんが印象的でした。

「残念ながら今年の9月で番組は終わってしまったんですが、それまで5年半も、アシスタントを務めさせていただきました。高田純次さんにお会いしたくて始めたような仕事なんです。いろんなゲストが登場する番組なんですが、高田さんはどんな人に対しても、ごく自然に普通に会話ができる人なので、“人との接し方”みたいなものを、高田さんから学ぶことができました。私自身も、スポーツ選手からベテラン俳優さんまで、本当にいろんなジャンルの方とお会いできたので、すごくいい経験になりました」

 そして今、「自分の中の価値観をどんどん変えていく仕事」というのが、NHKの「探検ロマン世界遺産」(毎週土曜日 20:00〜20:45)。レギュラーレポーターとして、世界各国を飛び回っています。

「2年間で9か国を回りました。私、取材した国に“●●の国”って名前をつけているんです。たとえば、オランダは“愛の国”。そのときは風車守の家族を取材したんですが、とても素朴な生活をしていて、家族がいれば何もいらない…っていうような、ホント、人と人との愛を感じるファミリーで…。そしてイギリスは“お金の国”。すべてはお金。お金が物事を動かし、解決するというのをすごく感じました。
 もう一度行きたいのはクロアチア。ドゥブロヴニク旧市街を取材したんですけど、街というものは人がいなければ残らないということを考えさせられました。この街は、1991年に起こった内戦で街並みにかなりの被害が出たため、一時は“危機遺産リスト※”に名を連ねることになったんです。たった15年前ですよ! 私の立っていた場所で戦争があったんですよ! 今でも、攻撃の跡が生々しく残っています。でも、そこに住む人たちによって復興され、98年には危機遺産リストから除外されたんです。すごいと思いました。人がいてこそ、街が存在するんです」

※「危機遺産リスト」…ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産条約に基づき登録された世界遺産のうち、重大な危機が及んでいる遺産のリストを、「危機にさらされている世界遺産リスト」、通称「危機遺産リスト」と言う。

 取材には、マネージャーは同行せず、現地までひとりで移動しています。最初は「英語もそんなにできないし、大丈夫だろうか?」と不安で仕方なかったそう。当然、ハプニングも起こります。

「キューバへの取材でのこと。その行き帰りは、メキシコに1泊するスケジュールだったんです。行きは順調だったんですが、帰りのハバナ〜メキシコシティ間の飛行機が、目的地はもうすぐなのに上空を旋回するだけでなかなか着陸しないんです。もう、不安で不安で。どうやら、天候不順でメキシコシティには着陸できず、アカプルコに行くって。メキシコシティで、コーディネーターさんが待っていたから、とにかくアカプルコから連絡しようと思ったんですけど、ハバナまで持っていた携帯電話をNHKのスタッフに返してしまってたことに気がついて(泣)。『撮影も順調に終わって、携帯をNHKまで返しに行くのが面倒だから、もうここで返しちゃお♪』って、手間を惜しんだ私がバカだったと思いました。どうやって連絡をつけよう…って、もう真っ青。『遠足は帰るまでが遠足』って小さい頃から教えられていますよね(笑)。そのときは、『旅も帰るまでは気を抜くな』と肝に銘じました。結局、遅れてメキシコシティに着いて、コーディネーターさんとは無事に会えたんですけど」

 こんなハプニングも乗り越えながら、自分がどんどん成長していることを感じる理江さん。ひとりで空港に立ち、「私イケてる。海外にひとりで来ちゃってる!」と感じられるようになったそうです。

「言葉も、いろんな国の言葉と接するからまったく理解できないんですけど、その人の目を見て話を聞いていると、だんだん、何を言っているかわかるようになってくるんです。すごく不思議なんですけどね。
 そして何よりも、自分の中の価値観が変わってきました。お金とか恋愛とか、『幸せって何?』っていうこと、それから…、男性を見る目も(!)、ちょっとずつ変わりましたね。お金だけじゃ、やっぱり幸せになれないって思いました。もちろんある程度のお金は必要だけど、たとえばブランド物をステキに思う価値観は、ずいぶんなくなりましたね。物に対する価値観よりも、人としての中身が大切って。いくら着飾っていても、人に対する態度に思いやりがないと魅力的じゃない。世界遺産の仕事は、言葉が通じない分、その人と向き合ってその人のことを知ろうとしないと受け入れてももらえないから、特に人と接することの大切さを教えられます」


恋愛で彼の色に染まれば染まるほど、

自分の色が増えていく感じがする。それって悪いことじゃないよね
 FAnetの連載では、読者の恋の悩みに答えている理江さん。「内容に力があって、納得させられるし、すごくためになる」と評判ですが、彼女自身もいろんな恋を体験して、あの言葉が出てきているようです。

「恋愛はねぇ…、楽しんでやってますよ! いろいろ恋はしてますね。実は連載中もひとつ恋が終わってます(笑)。あれはねぇ、間違っちゃったかなー。相手を間違えた。でも今は、世界遺産の仕事を通して、男性を見る目が変わったから大丈夫。前は“お金と恋愛”が切り離せなかったし、他人の目が気になって仕方なかった。『なんであんな人とつきあうの?』みたいな、そういう人の意見。でも今は、『自分が幸せならいいじゃん!』って。基本が他人の目だった恋愛基準は捨て、“基本が自分”になりました」

 理江ちゃんと言えば、連載で悩み相談を寄せてくれた読者にもプレゼントをしている「ハンドメイドアート」が特技のひとつ。実はこれも、好きになった男性の影響で始めたことなんだそうです。

「今は、読者プレゼントのほかに、友だちにあげたり、自分でしたいなぁと思うものを作ってるんですけど、最初は彼に作ってあげたくて始めたんですよ! 結構、男性に左右されちゃってますね(笑)。でも私、これっていいことだと思うんですよ。彼の色に染まるのって、決して悪いことじゃないと思うんです。恋愛すればするほど、自分の色が増えるワケじゃないですか。たとえば彼が車好きだったりすると、車の名前を異常に覚えたり、ジャズが好きならジャズを聞くようになったり。そのうち、話ができるカテゴリーが増えるから、今度は別の場面でそれが生かされるでしょ。仕事相手のオジ様方に車の話をしたりすると、『お、よく知ってるね』って、そこから会話が広がるんですもん。恋愛と一緒に、自分の中のパーツがどんどん増えていく感じがするんです」

いつの年代がステキだったかなんて死ぬまでわからない。

年齢に関係なく、自分のやりたいことをやればいいと思う
 12月9日に33歳になったばかりの理江さん。世界遺産のお仕事は大切にしていきつつ、今後はバラエティに、ドラマ、映画…何でも挑戦していきたいと言います。しかし、女性は30歳を超えると、何かしら足場を固めたいと思う傾向にありますが、焦りのようなものはないのでしょうか?

「正直、30歳になったときは焦りました。でも、みんな年を取るし。30代でステキな人生を送る人もいれば、40代で輝く人もいるでしょ。20代は確かによかった。でも、自分がいつステキだったかなんて、たぶん死んじゃうときにしかわからないことだと思うんですよ。だから、やりたいことを、自分のやりたいようにやっていこうと。選り好みをしなければ、ある程度のお金は稼げるし、生きていくということに関しては、たぶん何とかなると思うんですよ。
 きっと、周りが焦らせるんですよね。『もう33なの!?』って。自分で冷静にいようと思っても、周囲が『結婚しないの?』なんて言う。それに惑わされてしまうと、いつも空回りしてしまう。先の見えない不安で、どんどん落ち込んでしまう。計画や目標を立てることはすごく大事なことだけど、見えないことで悩むのはバカらしいじゃないですか。だったら、目の前にあることで悩んだほうが、まだ幸せかなぁって。私、これからいろんなことに挑戦していきますよ」

 サッパリとした性格で、“カッコイイ女性”を絵に描いたような理江さん。これからも連載の「恋力アップ相談室」で、たくさんの女性を勇気づけて欲しいですね。



  PROFILE
岡田理江(おかだ・りえ)
1973年12月9日岐阜県生まれ。テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』で芸能界デビュー。女優・レポーターとして数々のドラマ、映画、芝居、番組に出演。04年11月よりFAnetにて『岡田理江の恋力アップ祖談室』連載スタート。05年4月よりNHK『探検ロマン世界遺産』にレギュラー出演。今年11月から、フジテレビ『熱血! 平成教育学院』にも出演中。

●本人のブログはコチラ→ 岡田理江のゴルフダイアリー



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2006.12/19up


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