●男は女を強い動物だと思っている節があり、恋愛でも泣くだけ泣いたらさっさと昔の男なんて忘れてしまうんだろうと思っているかもしれない。私も、その彼から別れを告げられたときには開口一番、「部屋の鍵、返して」と言い、次の日には、「部屋の荷物まとめたから取りにきて」と言って相手を仰天させた。「俺のことなんてさっさと忘れてしまうんだろうな」と捨て台詞を吐かれた。でも、そうではないのだ。
●自分から別れを告げたのではないかぎり、男から別れを告げられた女は、とくに気持ちの残っている女は、その瞬間から臨戦体制にはいる。
●それは女のプライドをかけた戦いである。しかもそのプライドには二つの種類があり、「男を取り戻したい」という思いと、「男を後悔させたい、見返してやりたい」という相反する思いが共存する、異様な事態となるのだ。
●そして前者はストーカーとなり、後者は「新しい男をつくるぞ」というエネルギーに変わる。だから別れた男には固い態度を見せながら、実は心は悲鳴をあげているのだ。 |