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●今から2年半前。当時、私は26歳でした。
●グループ交際をしている仲間の一人の彼と知り合いになりました。たまたま、私がホタルを一度も生で見たことがないという話題になり、「一度見てみたい」と話すと、彼は、「見に連れて行ってあげる」と言いました。後日二人で深夜のドライブをすることになりました。 |
●しかし、約束した当日は夕方から小雨が降るあいにくの天候。天気が悪いとホタルは草陰に隠れてしまうと聞いていたので、期待半分、不安半分でした。
●それでも、夜には雨は上がり、目的地の秩父へ車を走らせました。
●夕方の雨のせいか、少し肌寒い日でした。
●ホタルのいそうなところに車を止めては、二人で探し歩きました。
●2時間たっても一匹のホタルも見られず、あきらめかけて、彼に言いました。
●「仕方ないよ。ホタルももう眠っているかもしれないよ」
●でも彼は、
●「俺は見たことがあるんだ。でも、まだ一回も見たことがないっていうから、どうしても見せたいんだ」と、必死に探してくれました。 |
●それから小一時間探しましたが見つからず、いよいよあきらめようとした時、目の前に、二匹のホタルが、ふわ〜、ふわ〜と、現れました。
●二匹のホタルは、まさに私達の方に飛んできました。
●そのうち一匹を、彼が両手で捕まえました。
●彼の身長は174cm。私は150cm。
●彼は、ホタルを捕まえた両手を私の目の前に差し出しました。両手を開くと、彼の手のひらに止まっていたホタルが、2、3度光り、す〜っと飛んで行きました。そして、もう一匹のホタルに寄り添うように飛んで行きました。
●ドラマのワンシーンのようなひとときでした。 |
●ホタルと共に、私の心も捕らえられてしまいました。
●それから毎年、ホタルを見に行っています。そして、今月、結婚します。まさに、ホタルが導いてくれた縁でした。
●来年も、再来年も、ずっとホタルを見に行く予定です。
●『ホタルさん、ありがとう』という気持ちでいっぱいです。 |
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