FAnet FAnetとはFAnet会員登録お問い合わせサイトマップ
PS Online CanCam Online cyber Oggi Web Domani BITEKI.com Muffin-Net
LoveLaboratoryFAnetOnline Novels 私の恋愛ストーリー入選作品一覧
img
私の恋愛ストーリーエッセイ佳作
一生に一度の恋のお話
体験談筆者:wishさん
※体験談部門受賞作品は、応募作品の内容をもとに書き起こした小説として紹介してあります。Novelization:笹倉 紫
「26歳の私の誕生日に結婚しよう!」 お互いが運命の人だと信じて何の迷いもなかった私達だったが、社会人になって彼は、何度も体調を崩した…
イラスト/福田さかえ
P1/ P2 最後のページにご意見投票コーナーがあります
あの恋がやっと終わった、そう心から思えたのは、親友の結婚式。
大学時代の恋は長い。同じサークルで、授業も一緒に受けて、毎日がデートみたいなもんで、そんな、どこにでもいるカップル。
それでも私達は他のカップルに比べて、自分でいうのもなんだけれど、世界中で一番素敵な、愛し合ってるカップルだと思っていた。

「結婚しよう」
そう決めたのは社会人1年生のとき。私達は23歳になっていた。
「26歳の私の誕生日に結婚しよう!」
私達は互いが運命の人だと思っていた。なんの迷いもなかった、この時は……。

社会人1年目、彼の体調がすぐれない。休みを利用して旅行に行く予定がキャンセルになった。彼の体調が心配だった。
それから、彼は何度も体調を崩した。社会人になって頑張りすぎたのかな?
違っていた……。
彼は治らない、不治の難病に侵されていた。すぐに死とは結びつかない。でも一生背負わなければならない病だった。

それからは、彼の体調を気にしながらのデート。他のカップルと何も変わらなかったはずなのに…。旅行も、遠出もできなくなった。
私の心に怖さがふつふつと湧いてきた。
結婚していいの?
運命の人だ、この人以外ありえない。でも……。
その繰り返し。
一生その彼を支えていけるの?
私はもっと遊びたかった。いろいろなことをしたかった。私の欲望はどんどんふくらんでいった。彼を支えていく暮らしじゃ何もできないかも……。
私は彼を支える自信がなくなって、とうとう逃げ出してしまった。
別れを告げた。

別れてから1か月後、彼から手紙が届いた。
「病気のことを心配させてごめん、25歳の夏、行きたがっていた海外に連れて行くために貯金をしていたの。そこでプロポーズしようと思ってたのに……」
私達がともに過ごした5年間の思い出が、びっしりと7枚の便箋に書かれていた。
涙が止まらなかった。逃げ出した自分を後悔した。自分の弱さを悔やんだ。
何度も返事を書いては破った。やっぱり怖い……。
結局、私は、彼への思いを心に閉じ込めた。戻る勇気がなかった
Next
P1/ P2 最後のページにご意見投票コーナーがあります

小学館雑誌定期購読和楽庵女性セブンブックギャラリー私さがしの占星学Privacy pollicy
このサーバー上のデータの著作権はすべて小学館が保有します。 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複製・転載・放送等は禁じます。