●フリーライターの私は、健康雑誌の取材で岡田と出会った。最近注目されている介護会社の社長インタビューというテーマで行った先に、岡田恵一がいた。
●医療関係の取材をはじめてから間がない私は、介護業界に関する知識も不足していたが、岡田は面倒がることなく、初歩的な質問にもわかりやすく答えてくれた。40代半ば、ハンサムといってもいい容貌で、身長も180センチ近い岡田は、少しもオヤジくさくなく、いやらしい目つきで私を見ることもなかった。
●予定の1時間を遙かに超えて2時間近くたち、ようやくひと通りの取材が終わった。挨拶をして帰ろうとしたとき、岡田は何を思ったか、こう言った。
●「青木さんって、医療ライターさんって雰囲気じゃないね。辛気くさくなくて気に入ったよ」
●岡田に一瞬、男の色気のようなものを感じた私は、突然胸がドキドキしてきて、あわてて社長室を辞した。 |