本日の前菜盛り合わせ。彩りもよくて、どれもこれもすごく上品な味でした。
桜前線が関東地方に到達し、東京の桜が満開になったころ、一軒のお店を訪ねました。新宿御苑の目の前にあるある『礼華』(RAIKA)です。
ここは、『トゥーランドット遊仙境』や『筑紫楼』などを得て独立した新山重治シェフが、2004年にオーナーシェフとなって開いたお店。料理のジャンルとしては、いわゆる中華に属しますが、伝統的な中華とは、イメージがかなり違います。そう、”ヌーベルシノワ”のお店なのです。
ヌーベルシノワとは、フレンチや和食、イタリアンなどのテイストを取り入れた、新しいスタイルの中華料理のこと。最近の中華料理の、新たな潮流になりつつあります。新山シェフは、もともと、上海料理を30年近く学んできた大ベテランですが、「自分の店を出すときはヌーベルシノワ形式で」と考えていたそうです。
蟹肉と蟹の卵のフカヒレスープ。色も鮮やかな蟹の卵の味がたまりませんでした。蟹肉もフカヒレもたくさん入っていて思わず「おかわり!」と言いたくなりました。
海鱒と季節野菜の唐辛子炒め。油が乗っている鱒なんですが、とても味がさっぱりしているんですが、ちょっとピリカラで箸がすすみました。
伝統的な上海料理をベースに、新山シェフのみずみずしい感性で磨き上げられた料理は絶品。ひとつひとつの素材にしっかりと味がついているのに、油っぽさがほとんどなく、繊細でさっぱりしているのです。これなら、小食の女性や、油っぽい料理の苦手な人でも、モリモリ食べられそう。
特に人気なのが、ランチ。平日は「おまかせランチコース」や定食風の「サービスランチ」、チャーハン、焼きそばなど、メニューが豊富な上に、値段が非常に良心的。通常のサービスランチは1000円〜、ランチコースでも3500円〜と、いたってリーズナブルなお値段設定なのです。
しかも、居心地がいいんですね。取材当日も、ひっきりなしにお客さんがやってきて忙しいにもかかわらず、ランチのコース料理が運ばれてくるたびに、ひとつひとつの料理について、ていねいに説明してくれるのです。また、おまかせランチコースの場合、苦手な食材がないか、ちゃんと聞いてくれます。こうした気配りも、人気の秘密なのでしょう。私も、鶏肉が苦手なので、豚肉のお料理に変更をしてもらいました。
豚肉の黒酢ソース。お肉も柔らかく、黒酢でさっぱりと仕上がってました。
ディナータイムになると、コースが主体となります。『礼華』自慢のフカヒレ料理や旬の食材を使ったおまかせコースのほか、70品以上の料理から好きなものを選んで組み合わせる、プリフィクスコースもあります。もちろん、これらは、アラカルトとして、個別に注文することもできます。
テラス席もある店内は、店内は茶色とオフホワイトをベースとした、モダンな雰囲気。シンプルな空間にアクセントをきかせた装飾が、洗練された料理にふさわしい雰囲気を醸し出しています。奥様がインテリアコーディネーターだと聞いて、納得しました。
女性同士で行って、コース料理を堪能するのもいいですが、大勢で行って、さまざまなアラカルト料理を楽しむのもオススメ。どの料理を選んでも、新山シェフの卓越した技と、細部にまで気配りの行き届いたスタッフのサービスに、感動すること請け合いです。
桜えび入り中華チマキ。ササの葉を、開けてビックリ! 目にも鮮やかなピンク色のチマキ。さくらえびのチマキでした。食べると口の中にさくらえびの香りがほんのりとして、もち米との相性も抜群!
礼華特製アンニン豆腐。甘さが抑えれていて、柔らかくてプルプルのアンニン豆腐。口の中に入れると、あっと言う間になくなってしまいました。