「よだれ鶏」。唐辛子マーク3つでかなり辛いのは確かですが、みそ味ベースなので比較的食べやすい。秘伝のタレが染みこみ、食欲をそそります。
(写真左)「夫婦肺片」。四川の名物料理です。唐辛子マーク1つですが、後を引く辛さがものすごく刺激的。食べてしばらくすると舌が燃えるように熱くなるのですが、やめられない、止まらない味。暑さと辛さでビールがイッキになくなりました。チャンツァイと一緒に食べるのをお薦めします。
(写真右)「細竹の冷菜」。見た目ほどには辛くありません。春先の細竹と違い、香りはあまりないのですが、味がしっかりとついていて、とってもおいしい!
毎日暑いですね〜! 猛暑の中、忙しく働いているみなさんは、さぞやお疲れのことでしょう。かくいう私も少々バテ気味。このところ、なんだか頭も体もシャッキリしません。体力だけは自信があったんですが・・・トホホ。
こういうときこそ、活を入れねば! というわけで、暑気払いを兼ねて、知人と一緒に行ってまいりました。本格四川料理を食べさせてくれると評判のお店『龍門』です。
アスファルトの照り返しでサウナ状態になった道を歩き、汗びっしょりになってたどりついたお店の中は、落ち着いた赤が基調のインテリア。さすがは、本場中国の料理を食べさせてくれるお店です。
テーブルにつき、メニューを開くと、おいしそうな四川料理がズラリ! 料理名には唐辛子のマークがついています。これが辛さのインジケーター。本数が増えるほど辛さが増します。ランチメニューも、坦々麺や麻婆豆腐、炒飯などいろいろあって、値段は900円前後とリーズナブルなのがうれしいですね。
さっそく料理をいただきます。まずは、お店お薦めの「よだれ鶏」。毎朝、丸ごと骨付きの肉をゆでて作っているそうですが、秘伝のタレがよく染みこみ、舌がとろけそうになるお味。う〜ん、おいしい! 唐辛子マークが3つ書かれていましたが、みそ味なので思ったほど辛くはありませんでした。
「蒜泥白肉」。キュウリの冷菜です。酸味が利いて、これも食べやすい。薄切りの豚肉とキュウリがタレとよく絡み、箸休めにお薦めの一品です。唐辛子マーク1つです。
「ピータン豆腐」。辛いもの続きの中で、ホッと一息できる料理。臭みが全然ないので、「ピータンはちょっと・・・」という人に、一度は試していただきたい逸品。
続いては、四川の成都で有名な名物料理「夫妻肺片」。「フサイハイヘン」と読む、蜂の巣とすね肉のお料理。唐辛子マークは1つで、口に入れたときはそれほど辛くないのですが、後から追いかけてくるように、辛さが口の中に広がります。ヒーヒー言いながら食べました。ものすごく辛いのですが、箸が止まりません。やめられない辛さです。
同じ唐辛子マーク1つなのに、ほどよい辛さでおいしかったのは「細竹の冷菜」。見た目はラー油色なので、ものすごく辛そうに見えましたが、全然違う! 「蒜泥白肉」(キュウリの冷菜)も唐辛子マーク1つで、見た目は「細竹の冷菜」と似ているのですが、酸味が少し利いているせいか辛さをほとんど感じません。これなら辛い料理が苦手な人でも、まったく問題なく食べられるはずです。
辛い料理をいくつか食べ終わるころには、体はシャッキリ。さすが、四川料理! 元気が出ます。胃が次々と新しい料理を欲するようで、「酸菜魚」という温かいスープや定番の「麻婆豆腐」、「空心菜炒め」、黒酢が利いてさっぱりとした「酸辣麺」と、次々に名物料理を制覇しちゃいました。
その中で、驚いたのが「ピータン豆腐」。なんと、ピータンの臭みがまったくないんです。みじん切りの生姜がさっぱりと利いていて、非常に食欲をそそります。だし汁も、ものすごくおいしく、全部飲んじゃいました。
(写真左)「酸菜魚」。スズキの入った温かい魚のスープ。口に入れると、スズキが一瞬でとろけます。スープは酸味が強く、サラッとしてますがコクもあり、暑さで疲れた身体にぴったり。飲み終えると元気になります。
(写真中)「棒餃子」。定番の餃子も頼んでみました。大き目の餃子ですが、ニンニクは入ってないようなので、次の日も安心して食べられます。
(写真右)「空心菜炒め」。空心菜の歯ごたえをしっかり残して炒めてあり、噛めば噛むほどお野菜本来の味が口の中に広がります。味はいたってアッサリ・サッパリ・ビールにとってもよく合います。
(写真左)「麻婆豆腐」。人気の本場四川麻婆豆腐は、しびれる辛さ! と評判でしたが、ご飯との相性が抜群。箸が止まらない!
(写真右)「酸辣麺」。麺メニューは「麻婆麺」「担々麺」「五目麺」「醤油麺」「チャーシュー麺」「酸辣麺」の6種類あり、その中から酸辣麺をチョイス。ゴマの味が利いていて、ドロッとした感じに見えますが、意外にサラッとあっさり。黒酢が効いて、なかなか美味しいスープでした。
「杏仁豆腐」。とってもおいしいのはもちろんですが、驚くべきはその値段。なんと300円!
そして、最後は絹ごし豆腐のようにまろやかな「杏仁豆腐」で締めくくり。あ〜、満足、満足♪
どの料理も、唐辛子の辛さだけではなく、山椒が効いていて、辛さの中にさわやかさと深みを感じさせてくれます。確かに万人向けの味ではないかもしれませんが、しっかりとした骨太の味付けの中に繊細さを併せ持つ料理は、これまでに出会ったことのない味。味わうほどに、やみつきになりそう。「本場」と銘打つだけのことはあります。四川料理って、本当に奥深いものなんですね。
従業員もすべて中国の方のようで、まるで香港に来ているよう。たどたどしい日本語ですが、お料理の説明、量もちゃんとしてくれて、とても親切。日本にいながらして、ここまで異国情緒を味わえるお店も少ないと思います。みなさんも、この夏は、異国情緒に浸りながら、四川料理で体に活を入れませんか?
※次週8月12日は更新をお休みさせていただきます。


