ザ・ペニンシュラ東京の一回にオープンした、世界で13番目となる「ドゥ グリソゴノ」のブティック。これは定刻の夜7時から、続々とセレブたちが来店したところ。
時計っていうのが、すごいことになってるねえ。レディス、メンズのファッション雑誌はもちろん、旅行雑誌からカード会社の冊子まで、必ずっていうくらい時計の特集が載っていたりする。
これって、日本だけのことじゃなくて、世界的な流行でもあるんだよね。時計というのはそもそも、スイスのバーゼルで行われる「時計フェア」でトレンドが決まったりするんだけど、このフェアの盛り上がりも、ここ数年はうなぎ登りなんだって。実際、スイスの時計の輸出総額が昨年対比123%の伸びだっていう。この時代に、これってすごいことだよね。
中央のタキシードの男性が、社長兼クリエーターのファワズさん。そしてその隣が、チーフプロデューサーの才女。さらにむかって左は、音楽プロデューサーの藤原ヒロシさん。
ちなみに今の時計の傾向は、ざっとこんな感じ。市場では、ユニセックス化して男女の時計の違いが、限りなくなくなってきてる。たとえば女性の時計の直径はどんどん大きくなって、今や42ミリ、46ミリがスタンダード。これって5センチ近いビックフェイスで、ほとんど男ものだよね。一方で男モノの時計は、ジュエリーがあしらわれたりして、女性モノと区別がつかなくなってきた。
トレンドでいうと、高級ラグジュアリー化とスポーティ志向という二極化が進んでいる。ポイントとなってるのは文字盤。文字盤のなかに文字盤があるクロノグラフがはやってるのはもちろんのこと、文字盤にエナメルが加工されたり、写真がプリント加工されたり、あとはこれ見よがしに文字盤から時計の仕掛けが見えていたりするような凝った時計も増えてきた。
ドクターコパさんは、社長のファワズさんと親しい。風水が結ぶ間柄で、顧客でもあるらしいんだ。前から思ってたんだが、僕と同じにおいがするんだよ。コパさんにそれを言ったら「そうなんだよ。僕もそう思ってた」だって。
あと大事なのは、ベゼルだね。つまり文字盤を取り巻くリングみたいな部分。これまではプラチナかゴールドかくらいしかなかったものが、ローズゴールドやピンクゴールド、そしてここにブラックの文字盤を組み合わせるような大胆なベゼルもはやってきた。ほかにはベルトも、革かステンレスかっていう2種類じゃなくて、ラバー製のベルトがあったり、革でもガルーシャという魚のエイの革だったり、いろんな素材を使ってバリエーションも増えてきたっていうのが、最近の傾向だ。
どの年代層でも、高級なジュエリーに対する憧れはあるもんなんだな。目を点にして見入ってる光景は、若者と一緒だよ。
そこで本題だよ。数日前、昔からの知り合いであるメンズ雑誌UOMOの宮脇編集長から電話がかかってきた。
「ある時計のお披露目会があるんだけど、一緒に行きませんか?小西さんは絶対気に入ると思うから、ぜひ見てもらいたいなあ」
場所は有楽町にオープンしたばかりのザ・ペニンシュラ東京。よくよく聞いてみると、このホテルの1階のブティックに、スイス・ジュネーブの時計メーカーのブティックがオープンするってことなんだって。メーカーの名前は「ドゥ グリソゴノ」。歴史はまだ14年くらいの若いメーカーなんだけど、その短期間で世界の女優なんかをつぎつぎ顧客にして、本物のセレブたちを虜にしちゃった。で、今やセレブリティの御用達ブランドとしてその名をとどろかせてるんだよ。
今回の展示で、僕が一番ほしかった時計がこれ。ピンクゴールドのベゼルにダイヤを散りばめ、もちろん文字盤はブラック。そしてベルトは、流行のルーシャ(エイの革)。ただし価格は11,623,500円!う〜ん…。
レディス用でも、この大きさは今や常識だって。赤く染められたエイの革ベルトと埋め込められたルビーがいい。ちなみにこれは、11,959,500円。ほかにグリーンなんかもあった。何たって今年の時計は、色が一番重要なんだよ。
このメルヘンチックな指輪は、すごい迫力だ。そんな大胆さが「ドゥ グリソゴノ」の魅力なんだ。やはりこれからは、カラフルなものが主流になるんだよ。ただしこの商品、値段が高すぎてお伝えできません。
そうして出かけたお披露目会。まず驚いたのが、1階のブティックで見た時計だよね。アバンギャルドっていうのかなあ。ここまで個性的な時計はほんとに見たことなかった。社長兼クリエーターのファワズ・グルオジさんという人から、直々に商品の説明を受けたんだけど、デザインが濃いというか、何というか。なんせ人と同じものは作らない。一目で「ドゥ グリソゴノ」とわかる商品だけしかないんだよ。
今回は招待客だってすごかった。セレブパーティは得意中の得意と思ってたけど、あのなかでは僕なんて、まだまだ小僧だと思ったね。年齢層も高いし、なんせスジが違う。徳川家のスジの人だったり、皇族系だったり、財閥企業の社長、会長ご夫妻だったり。
パーティは全員の席が決められたフルコースディナー。その中でジュエリーのファッションショーも行われた。まさにクチュールショーだね。
こういう場には、ほんとにカップルでの参加が絵になるんだよね。運転手がドアをあけて、そこからかがむようにドレス姿のご婦人が登場なさって、そのあとタキシード姿のご主人が出てきて、二人で寄り添いながら会場に入っていく。そんな光景、いやほんと、久々に見たよね。
藤原ヒロシさんは、大のメカ好きなんだ。このショットでは見えないけど、大変希少で高価な時計をしていたもんな。肩に引っかけたライカのデジカメも、この日の自慢のひとつ。僕もほしい…と思ったんだけど、なに、70万円だって? それはムリムリ!
1階で商品を見せてもらったあと、パーティはペニンシュラの3階でディナーをいただいたんだ。ペニンシュラのグランドシェフのエレガントな料理を楽しみながら、ファッションショーを見て、そのあとはディスコタイムだよ。このときは、セレブなご夫妻も踊り出しちゃったりして、みんなすごく楽しんでた。そんな本物のセレブ御用達時計。ブームの時計のなかでも、こりゃあ注目株だね。
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