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【237】ウェディングのスワロフスキー・コレクション日本上陸![2008/07/09]

携帯にスワロフスキーまでは分かるが、ベンツまでいっちゃうとねぇ……話題にはなるが、今回のコレクションに持ってくる発想がダサイよ。せっかくの美術館級のコレクションが食われちゃったもんな。

 このFAnetでは何回も取り上げている「スワロフスキー」だが、最高級のカット・クリスタルのブランドとして我々クリエーターにクリスタル素材を提供してきた会社なんだ。原材料としてクリスタルを生産販売する部門に加え、近年、クリスタライズ・スワロフスキー・エレメントとしてアクセサリーやテーブルウェアなどさまざまなクリスタル製品を販売する部門も加わって、スワロフスキー・ブームを盛り上げている。

 そして今回、クリスタライズ・スワロフスキー・エレメントのウェディング・コレクションが、六本木のハニーズガーデン東京でお披露目されたので行って来た。これはパリで発表された後、ドバイ、スペインに続いて東京で公開されたもので、ファッション、ジュエリー、インテリアなど、世界一流のデザイナー100人以上に呼びかけて「スワロフスキー」のためだけに作られたコレクションなんだ。

右はスワロフスキー・ジャパンの代表取締役のベラン・フランシスさんと、フランソワ・モレシャンさん。

 で、この季節にうってつけの中庭と屋上のオープンスペースのある会場の1階には、カメヤマキャンドルやザ・ギンザ、ステーショナリーの伊東屋、田崎真珠などと組んだブライダル関係の製品と、「グッチ」などに依頼して作ってもらった一点もののドレスがずらり。2階はブライダル一色で、世界で活躍する外国人デザイナーに加え、日本の桂由美さん、神田うのチャンのウェディングドレスもあった。まあ、言ってみれば、会場全体がスワロフスキーを使ったウェディングの美術館って感じだったね。

 メインのディスプレイはジョン・ガリアーノのドレスだったんだが、驚いたのは今回、ロシアのクチュリエも参加してたんだ。イゴール・チャップリンというんだけどね。う〜ん、繊細な刺繍にスワロフスキーが散りばめられているオーバーサイズの立体的なベールで、なかなかアバンギャルドで面白かったな。

1階の会場は、マネキンもテーブルコーディネートもブルーで統一されていた。会場で唯一のプリント柄で目立っていた作品だったので「エミリオ・プッチ」だと思って見たら、「グッチ」だった! ややこしいつっーの。

おみやげに今回、期待してた『UNBRIDALED』の本はもらえなかったが、その代わりに“クリスタル ドルチェ”と書かれたケーキに見立てた造花のアレンジメントをいただいた。

 まあ、ウェディングドレスって白一色だけど、いろんなデザイナーの考え方やお国柄がデザインや発想に出ていて、一言でウェディングと言ってもこんなに違うんだなぁと、改めて思ったね。

 しかし、ロシアは元気があるよ。過去の例を見ても、やっぱり経済力のあるところは確実に文化を育てるんだなぁと痛感させられた。

 しかし、これだけのすばらしいコレクションなのに、なんせ一番びっくりさせられたのは、会場の入口に置かれたピッカピカの車! 大阪のとある会社が所有しているらしいんだが、35万個の大粒スワロフスキーで飾られたメルセデスベンツのスポーツカーだったんだ! せっかくのウェディング・コレクションが食われちゃった感じがしたのは僕だけ?かなぁ。

 まあ、広報の人が言うには、今後、街全体をスワロフスキー一色で飾りたいという計画があるらしい。だけど、アフリカ開発会議のオフィシャル・サポーターの一員である僕としては、100年以上も装飾的なスワロフスキーを作って皆に感動を与え、研削機械や交通安全用の反射板など工業ブランドも所有している「スワロフスキー」なんだから、地球の温暖化を食い止めるアイディアを出してもらいたいなぁと思う。

 カッティングとかで光を屈折して温度を下げたり、逆に光を集中してエネルギーを生み出したり……スワロフスキーを利用してできないもんかね? 地球温暖化防止に結びつく研究プロジェクトをどんどん進めてもらえたら、すごいよね!

 ゴージャスなコレクションと梅雨の合間の星空を眺め、シャンパンでほろ酔いになりながら、そんな事を考えた一夜でした。

(写真A)今回の目玉はジョン・ガリアーノの作品。パーツは素晴らしいが、ちょっとコテコテ!?

(写真B)ロドリゲスの作品だが、個人的には新鮮さに欠けているような……

(写真C)ヴィヴィアン・ウエストウッドの作品。ドレス全体がスワトー刺しゅうでできている。生地は麻じゃないかな。重そうでちょっとゴチャゴチャ!?

(写真D)ロシア人のクチュリエ、イゴール・チャップリンの斬新な作品。ドレスというよりは巨大なベールなのだ。故国の民族や儀式の伝統を反映していて、素晴らしい!

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