こちらが写真展の主役のヴィヴィアン・ウエストウッド。8月24日まで開催されている。
今回は今、開催されているイギリスのデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドの写真展のお話をしよう。
「ヴィヴィアン・ウエストウッド」と言えば王冠と地球をモチーフにしたロゴで、今や僕が教えているファッションの専門学校や大学の学生達にも人気のブランドなんだ。洋服はもちろん、アクセサリー、フレグランス、コスメ、バッグ、時計etc. 商業ベースに乗っていろいろなアイテムが売られている事はみんな知ってると思うが、僕にとってのヴィヴィアンは、37年前にロンドンに短期留学した時のセンセーショナルな印象が強い。
その頃の彼女はまだ世界に名が知られていなかったが、カルチャートレンドの最前線だったロンドンのキングスロードに「レット・イット・ロック」という、とんでもない店があったんだよ。レコード屋顔負けのロックンロールのレコードの数と、耳をつんざくようなロックの音楽が鳴り響いていたロックミュージシャン御用達の店内には、サテンやレザーに鋲を打ちつけたものや、ジッパーをたたきつけたTシャツ、エナメルやゴム製のボンテージファッションなんかがいっぱい。「こんなファッションあったのか!」とド肝を抜かれたもんだ。
(写真左)これが今回の目玉、縦90cm横64cmの写真集だ。デビィさんも横に備え付けてある白い手袋を着用して、注意深く扱っていた。なんせ高価でビッグな写真集! この日に合わせて往年のヴィヴィアンの服をデビィさんも着ていた。
(写真右)これがヨーロッパで1台しかないという20×24インチの超大型ポラロイドカメラだ。
会場にはモデルのナオミ・キャンベルをはじめ、ヴィヴイァンゆかりの人達のポートレートがいっぱい飾られている。
超ビッグで高価な『The Vivienne Westwood Opus』(こちらは会場での予約販売)だけでなく、これまでに出版された一般的な大きさの本も会場で売られていた。
なんせ、その頃の日本は髪を7:3に分けた男性が主流で、女性もトラッド全盛だった時代。まあ、最近ではパンクファッションも珍しくもないが、実は40年近くも前に仕掛けたのはヴィヴィアン・ウエストウッドで、今もパンクのスタイルはほとんど変わっていないんだ。
そんなアバンギャルドの代表だったヴィヴィアンも、1984年ぐらいから洋服のテイストが変わってきて、17、18世紀の伝統的な英国調を現代に焼き直すというスタイルに切り替えたんだよ。胸をバーンと膨らませて裾にペプラムをつけた分、ウエストをギュッと絞り込んだ独特のあのジャケットがそうだよ。
1989年には世界の優れたデザイナーの1人に選ばれメジャーになったものの、今だに独自の路線を突っ走ってるヴィヴィアンなんだけど、やっぱりデザイナーってのは、基本姿勢は反体制であるべきなんだよ。概念をことごとく崩していかないと究極のものは生まれないと思う。今の日本の洋服屋は不特定多数を相手にしたマーケティング中心のものづくりだが、僕はヴィヴィアンと同じ人種だと思うね。
独自のスタイルを貫くヴィヴィアンの生き方、美学に「だろ! だろ!」と共感するね。今の若い子達を見ると何の個性もなく、ただブランド品だけ身につけたバカが多いもんな。
前にもこの写真はFAnetで紹介したが、37年前「レット・イット・ロック」の店に出入りしてた頃のオレ。
で、本題に戻すが、ヴィヴィアンはパンクの女王。すごみのあるヴィヴィアンの写真展だ! なんとヨーロッパで1台しかない20×24インチの超大型ポラロイドカメラで撮影されたナオミ・キャンベルやケイト・モスなど縁の深い著名人や友人、家族なんかのポートレートの展示に加えて、90×64cm、25kgという超ビッグな史上最大のファッションブック『The Vivienne Westwood Opus』の実物が置いてあるんだ。
僕も購入を検討してるんだけど、いやぁ、開いてみると縦90cmに横130cmにもなるんだもんな。何年か前に半分オッパイが見えそうなヴィヴィアンと2ショットで写真を撮ったんだが、僕より10歳年上、もう70歳になろうとしているのに、まだまだやってくれるって感じで、懐かしい気持ちで眺めた写真展だったんだ。
※次週8月13日は更新を休みます。次回は8月20日に掲載します。
(写真左)いつもこの手のパーティで会う常連のパーティ仲間。向って右の子の服は20年前のヴィヴィアンのコレクションだという事だ。
(写真中)いつものパーティとは客層が違って、こんな若い顧客も来ていた。しかし、今の若いヤツは気がついたら全員、帽子着用。これを見ただけでも帽子が流行ってるのが分かる。しかし、似合わねーな、こいつら。
(写真右)会場に来ていたモデルで、左はレイカちゃん19歳、右がマリカちゃん22歳。その隣が友人の弁護士のジェームズくん。
The Vivienne Westwood Opus Exhibition
-ヴィヴィアン・ウエストウッド オーパス展-
8月24日(日)まで、ZEL CAFE /GALLERY(東京都港区六本木5-10-25 ゼルコート1F)で開催。入場料500円。
◆お問い合わせ:03-5791-0058(Vivienne Westwood Information)
◆ウェブサイト:http://www.zelcg.com
◆主催:株式会社ワグ
◆共催:森ビル株式会社
◆協賛:伊藤忠商事株式会社
◆企画制作:株式会社ワグ、株式会社ラップネット
『The Vivienne Westwood Opus』
世界限定900冊、全冊ヴィヴィアン・ウエストウッドの直筆サイン入り。価格367,500円
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