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季節感を大切にした安食シェフのケーキは、どれも上品な甘さの中に、濃厚な味わいとさっぱり感が両立しています。
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東急田園都市線・たまプラーザ駅からほど近い住宅街の一角。芸術的なお菓子を買い求める地元のマダムたちでにぎわうお店に、そのシェフパティシエはいました。
安食雄二。40歳。第一印象は、格闘家の須藤元気に似ている! サーフィン歴24年で鍛え上げただけあって、やや小柄ながら、がっしりとした体格。サーフィンの話を始めると、笑顔が絶えなくなります。
一見とっつきにくそうな印象ですが、その精悍な印象とは裏腹に、店内に並ぶケーキは繊細そのもの。美しい!
それもそのはず、1996年にはベルギーの菓子コンクール“マンダリン・ナポレオンインターナショナル”で日本人初の優勝という快挙をあげた、実力派パティシエなのです。
「ヨーロッパでは、お菓子作りはアート。パティシエは表現者といわれています。僕も、自分自身のなかからわき上がってくるインスピレーションやイメージを、素直に表現したい。そのためには、小手先のテクニックに頼ってはダメ。季節の食材をシンプルに使い、美しく、そしておいしいケーキを作るように心がけています」
ケーキ作りのコンセプトを、丁寧な口調でゆったりと説明されて、ちょっとうっとり。こんな姿勢も、たまプラーザのマダムたちを惹きつける理由の一端でしょう。
「おいしいものをつくって、気持ちよくお客様に帰っていただけることが、僕のいちばんの喜びですよ」と言う安食シェフですが、ひとつ、気がかりなことがあるとか。
それは、ふだん2階でケーキ作りをしているため、お店に出ることが少ないこと。不定期で、お客とのコミュニケーションを図るために、ワゴンサービスでクレープ焼きのイベントを行っているのですが、それでは不十分なのだそうです。
「お客様と、さらなるコミュニケーションを図るために、オープンキッチンにしたいと思っているんですけどね」。シェフとのトークを楽しみながら、美しい作品を目で、舌で味わえるようになったら、ますます人気が出そう。
日本人ならではの季節感を、本場ヨーロッパでも認められたテクニックを駆使して表現したケーキは、だいたい500円前後。テイクアウトをして家で楽しんでもよし、飲み物と一緒にテラスで味わってもよし。贅沢なひとときが過ごせるでしょう。
「誕生日や結婚式など、記念日のケーキ(特注)などがあったら、お気軽にお声をかけてください」とシェフ。
特別な日には特別なケーキが欲しい・・・そんなときは、安食シェフに相談してみてはいかが? きっと世界にひとつしかないケーキを作ってくれますよ。
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| 話し始めるととてもなごやかな安食シェフですが、ケーキを作り始めると印象が一変。職人の顔になります。ケーキ作りだけではなく、パン作りも得意。これは、鷺沼『ビゴの店』にいたとき、藤森二郎シェフのもとでパン作りの基礎を学んだのがきっかけ。 |
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| 左から「信州クルミのダグワーズ」、「イヴェール」、「洋梨チョコレートムース」 |
| 「信州クルミのダグワーズ」。信州のクルミを使用。ムースリーヌ(バタークリーム)のケーキ。クルミの渋みを使用。クルミとヌースクリームがとてもよくマッチング。生地もサックリしていて、軽い印象。 |
| これは「イヴェール」。クリームチーズと紅玉をマデラワインでソテーして、フランベを3回繰り返すのが特徴。紅玉のフランベがしっとり。クリームチーズがたっぷりと乗っている。紅玉の甘さとクリームチーズの酸味が、口のなかで心地よい甘酸っぱさとなります。 |
*東京イケメンレストランFILE.05 安食雄二 |
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