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MAKIEの才色兼備のレストランin TOKYO
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龍吟 <六本木>
「実は私、幼い頃、母大好きっ子だったんです。何とか母にかまってもらいたくて、いつも母のいる台所に行っては、手伝いをしてました。小学校5年生の時、母を喜ばせようと、家庭科で教わった料理を、家に帰ってから母に作ってあげたんです。料理上手な母でしたから、感想を聞くのはドキドキでしたが、母の口から出てきた言葉が、”美味しね〜”でした。そりゃもう嬉しくってね。天にも昇る思いでした。その喜びが、今の料理人としての私を生んだんです」

 この、胸にジーンとくる話を聞かせてくれたのが、日本料理『龍吟』の店主、山本征治さんです。私が『龍吟』と出会ったのは、今からちょうど2年前。まさにお店の開店の日でした。
  山本さんが、『青柳』出身という先入観があったからでしょうか。その時は、正直、山本さんの料理=日本料理『青柳』という思いだけで食べていました。
  それからしばらくして再び訪れた時、もう頭の中から『青柳』の文字は消え、心の底からく『龍吟』の料理を楽しむ私がいました。なぜならば、『龍吟』に、日本料理だけにとどまらない世界をかいま見ることができたからです。

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(写真1,2)「自家製からすみ 赤ムツの炭火焼き 備長炭…?」…100%からすみになりきっていない乾燥具合70%のからすみ。分厚くカットされたからすみは、切断面を焼かず、外側を炙ってあります。この方が美味しいに決まってるんですって。ん???? 備長炭て食べていいの!? 恐る恐る箸を入れると…炭火焼きの正体…なんとイカ墨で覆われた紫芋でした。やられた!
(料理は、「アラカルト」以外は、¥15000コース料理より)
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 もちろん『龍吟』では、山本さんもフロアスタッフの皆さんも、日本の方。食材だって、器だって、日本。でも、明らかに、一つ一つのお皿に対する技と気合い、お客様に対する人間対人間の心意気が、これまでに行った日本料理のお店とは違うものを感じたのです。
  それもそのはず、山本さんのお話をうかがえば、ご理解頂けるはずです。

 「日本を離れ海外に行くと、なんて日本はちっぽけなんだって思うんです。技術もさることながら、一料理人としての存在意義が違う。世界には、ただの人間ではない“料理人”がいるんです。それがとにかく凄い。そんな料理人は、日本ではまだ見たことがありません。だから、自分は、その料理人を目指すんです。そして、東京の、いや、日本のガストロノミー(美食の意)を高めたいんです。料理界を盛り上げるべく、みんなで知恵を出し合い、そして、自分の持ち得る全てをオープンにさらけ出してね。そうして料理界が幸せになれば、世の中だって幸せにできる! って信じてますから」(by:山本さん)

(写真3)「焼き白子入り茶碗蒸し 白トリュフがけ」…蓋をあけた瞬間、香り高き白トリュフにへろへろ。香りだけでなく、食べても味わいのある白トリュフです。中に隠れている焼き白子も香ばしいのなんのって。おだしに使われている車海老の殻もコク出し番長かな。
(写真4)「あん肝・赤貝・わけぎの辛し酢味噌和え」…余市産あん肝。これぞあん肝の王様。酢味噌だって、エスプーマ仕立て。だから、ねっとりふんわり。
 「人を幸せにする人が幸せになる」という言葉がありますが、それはまさに、山本さん(『龍吟』)のホスピタリティのことではないかとさえ、思えてきます。
  ホスピタリティは、主人に奉仕するという意味のサービスをはるかに超越したもの。家族や仲の良い友達に対応するような形でもてなしていくというものだと、私は思っています。
  家族のためならば、親友のためならば、少しくらい辛いことだってできる。それによって、自分も幸せになる。それがホスピタリティの出発点ではないでしょうか。
  山本さんは、新たな料理を生み出し、お客のために料理をするのことで幸せになる。お客は、美味しい料理を食べられて至福の時を堪能する。料理界も、知識や技術を共有して幸せになる。みんながハッピー。山本さん(『龍吟』)の幸せは、人の幸せと深く繋がってるんですね。

 そのホスピタリティが、カタチとなって現れた空間。それが『龍吟』ではないかと思うのです。これからもずっと大切にしていきたいご家族・ご親友・恋人と、このハートフル『龍吟』でおいしい一時にひたりませんか?

 以上、心とお腹を満たす幸せの仕掛け人であり、料理界のマザーテレサ(山本さんは男性ですが)が厨房で指揮をとる『龍吟』より、今年最後の締め括りとさせて頂きます。
  そして、新年の清い幕開けに向けて、とっておきの『龍吟』をご紹介できたこと、私にとってもこの上なく幸せなことと思います。
  皆様、一年間ご愛読ありがとうございました。

★次回は2006年1月17日(火)に掲載する予定です。

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(写真5)「極上キャビア丼 玉子かけごはん仕立て」…こだわり玉子の黄身だけを熱々ご飯とからめ、上には50gのたっぷりキャビア。キャビアの量はこうでないと。よっ、男前キャビア!
(写真6)「すっぽんのお吸い物」…みりんや砂糖は一切使っていないのに、どうしてこんなに甘さが出ているのか不思議なくらい。すっぽんのゼラチン質と日本酒の力が甘みとなって現れているようです。丁寧にぐるぐる巻きにされた鴨頭葱(こうとうねぎ)も、味に奥行きがあります。
(写真7)「牡蠣のワンスプーン」…昆布〆スモーク牡蠣・雲丹・酢橘の泡・フランボワーズビネガーの見事な共演。白子とスモーク牡蠣のピュレも潜んでいます。日本酒のキャラメリゼも味の決め手です。
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(写真8)「龍吟ラーメン」…アラカルト注文。大和地鶏やハモンイベリコ等で作られた贅沢スープ。上に散らされた青柚子と黒七味がアクセント。深夜、小腹の空いた時、ずるずるっといきたくなっちゃいます。
(写真9)「ピニャコラーダ2005」カクテルのピニャコラーダが、龍吟マジックで新感覚デザートに早変わり。一口で食べると、外はぷちっ、中はカクテルがぷにょって弾けでます。なんだこらー(だ)!?
(写真10,11)「りんごあめ2005」…見た目はまさにりんごあめ。いやいや、宝石のりんごあめ。この宝石をグサッと割ると、くす玉状態。口に入れると、冷たいしゅわしゅわが、あれよと言わんばかりに、溶けて消えてく〜。液体窒素で凍らせるとこうなるんだぁ。−196℃で冷やしてあるそうです。味は、まさにアップルパイ。異次元の世界です。
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img (写真12)この方が、「店主・THE料理人」の山本征治さんです。
(写真13)「アロマテラピーなアイスクリーム」…アラカルト注文。ぴったり張られたラップの上には、数種類のハーブと牛乳がMIXされたハーブミルクアイスと、ポップコーン粉入り栗アイス。ラップの下に閉じ込められたブレンド茶葉の煙が、アイスの横にあいている小さな穴から香り出てきます。この何とも言えないアロマな香りが鼻に伝わりながら、アロマなアイスを頂きます。
(写真14)「空気のわらびもち」…アラカルト。わらび餅なのに、お餅じゃないんです。その正体は、牛乳と黒蜜をゼラチンと共に泡立て、−40℃で冷やしたもの。すーっととけていくわらびもち風だから、お腹いっぱいでも、食欲の邪魔をしません。玄米茶・ココナッツパウダー・きな粉の3種味です。
MAP 龍吟
港区六本木7-17-24 サイド六本木ビル1階

tel 03-3423-8006
open 18時〜26時(ラストオーダー25時半)
定休日 日曜・祝日
料理 コース\15000〜 アラカルトあり(20時半より)
アクセス 地下鉄六本木駅より徒歩3分
HP http://www.nihonryori-ryugin.com/
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